俊介くんのベルヴェデーレのトルソのデッサンです。
こちらは教本の模写になります。
胴体の立体構造がしっかりと捉えられており、筋肉の流れや骨格の位置が的確に表現されています。特に広背筋や腹斜筋あたりの描写に、人体の深い観察が伺えます。
光源の方向が一貫していて、陰影がとても自然です。陰の使い方により、石膏彫刻の重量感や質感が伝わってきます。
筋肉のディテールは丁寧ですが、過度に描き込みすぎておらず、全体との調和がとれています。この「引き算」ができるのは高度な判断力の証ですね。
ただ、一部の輪郭がやや均質に感じられる箇所があります。例えば、肩甲骨周辺などの稜線がもっと柔らかいエッジで繋がると、空間的な奥行きがさらに増すかもしれません。
また、石膏の硬さはよく出ていますが、肌の張りや柔らかさをわずかに含めることで、より豊かな質感表現ができると思います。
全体として、観察力と描写力がしっかり土台にあり、誠実なデッサンですね!
これからの発展に期待しています!
ぜひ本物をアトリエヒュッテ作品展でご覧ください!
⭐︎第12回 アトリエヒュッテ作品展 開催中⭐︎
6月28日(土)17時まで
場所 相模大野ギャラリー