新年の作品紹介第一弾はきなちゃんのアクリル画です。
トーテムポールのようなフクロウの神様の木彫りのモチーフと不思議な模様の布を描きました。
バックもとても独創的です。実はこの作品はF10号の「ブラックカンヴァス」に描かれています。
ブラックカンヴァスとは、黒のジェッソを塗ってあるカンヴァスで、市販されています。
元々が黒なので、白や明るい色が映えるという性質がありますね。
この作品でもその特徴をよく発揮しています。
木彫りには彩色が施されていますが、年代ものなので色が褪せています。
アクリル絵具でその古さも丁寧に再現しています。
暗い色の部分にもブラックカンヴァスの下地が見え、重みを表現しています。
肌色を基調色としたバックです。
大胆な色が重なって独特の空間を作り出しております。
右側のバックにはライトを当てた時、壁に投影される木彫りの影が見えます。
影を描く事により現実的な距離感を含むリアルさも同時に表現できました。
木彫りの下には、プリミティヴな要素のある刺繍の布が敷かれています。
白の発色がとても良いのはブラックカンヴァスの効果です。
布の厚み・質感も感じますね。
バックの肌色が布にまで侵入していて、それが一体感を作り出しています。
さてこのディテールにはきなちゃんのサインが入っています。
一見文字に見えない様に工夫されたサインですがみなさん分りますか?
解答は次の画像で!
これが解答です。
赤い楕円の中に”Kina”の文字が見えますね。
”K”の下の棒が長く伸びているのが踊っている人の様で面白いです。
”I” ”n” ”a”の文字もその上で遊んでいるかのようなリズムを感じます。
毎回、新しい表現にチャレンジされているきなちゃんらしいサインですね!
演習コースでの創作経験が普段の授業の制作にも反映してきました。
アクリル画