川西さんのアクリル&コラージュ画・F10のご紹介です。
第12回アトリエヒュッテ作品展に出品されます。
この作品は、写実性・象徴性・遊び心の混在が非常に魅力的な絵画です。
一見、静物画のように見える花瓶と花の配置が、すぐ横でミニチュアの蒸気機関車と組み合わさっており、
ノスタルジーと動的エネルギーの対比が生まれています。
特に印象的なのは、画面全体に散りばめられた無数の棒人間のような人物。
小さな黒い矩形の中に描かれた彼らの多くが、花を掲げたり、踊ったりしているような様子が見受けられ、「人間の営み」を象徴しているようにも見えます。
右上の銀に輝く円形は、有機的かつ構造的な印象があり、宇宙や神経網、あるいは社会的なつながりを示唆しているようにも感じられます。
技術と自然、人と機械、静と動など、相反するテーマをひとつのカンヴァスの中で共存させている点に、非常に高い構成力と想像力を感じます。
色彩のバランスも巧妙で、あたたかみのある花の色合いが、周囲の構成要素との調和を取りつつも視線を引きつけます。
このように、多層的なメッセージとユーモアが共存している点が、この作品の最大の魅力ではないでしょうか。
是非実物をヒュッテ展で観て下さいね!
第12回 アトリエヒュッテ展(創立25周年記念展)
展示期間 2025年6月22日(日)~6月28日(土) 10:00~18:30
初日は11時スタート、最終日は17時まで。
場所 相模大野ギャラリー