演習コース

第16回 演習コース(2013.6.1開催)

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今回の第16回 演習コースは、前回に引き続き「詩を絵画化してみよう・その2」です。
この約1か月の間にかなり制作された方もいらっしゃいます。
今回は演習開始後に早速制作に入って頂きました!
色々と工夫して制作するIsatomoさんです。
通常授業の時間でここまで制作されました。
 

Isatomoさんは格子を描く為の枠まで自作されて来られました。
 

スズキさん、本日も「繋がれた手」をテーマにして描かれています。
前回より、ある種リアリズムです。
 

ケイコさん、本日から参加です。
しかし、前回の演習ブログ記事とお渡しした資料を元にして、ご自宅で制作して来られました。
なかなか楽しい作品です。本日はその続きです。
 

斉藤さんも本日からご参加です。
同じく資料を元に1作描きあげてこられましたので、本日は2作目に挑戦です。
 

それではディスカッションです!Isatomoさんの作品、ボードにアクリルで描かれました。
詩の内容からピックアップしたモチーフたちで表現する、「昔も今も変わらない世界・生きていく上での時間軸・重なっていく時間」を風景画的な空間と格子の重なりで表現しました。
大変高度な作品です。
 

画面には深い奥行の空間が表現されているのですが、格子がそこに入り込むのをガードしているような、そういう印象も受けます。
人生の表現そのものかもしれません。
 

詩から受けたイメージを、いかに画面上に定着させるのに苦労したかなど、内容を解説するIsatomo会員です。
 

スズキさんは、格子の扱いについてご意見を言われました。
極端な話、格子は無くても絵になるのではないかと・・・。
それに関しては賛否両論の意見が出ました!
 

続いて鈴木さんのエスキース的な作品です。
「生きるという事は時の重なりと自己の内在の表現である」という解釈をされました。
顔(兵士)と、繋がれた手のモチーフです。
これらをどう組み合わせて1つの絵にしていくかが見所ですね。
つなぎかけている手、離れていく瞬間の手、手と手をつなぐ赤い糸など、色々な要素が出てきました。
 

どのような画面に最終的にまとまっていくのか、みなさんの意見が活発に出ました。
 

ケイコさんの作品です。
明るい色の放射状の帯で画面構成され、今までの人生で「好きなもの」をどんどん描いていくというストレートな作品です。
とても好感が持てます。
 

ケイコさんの作品ディテールです。
小さい頃から好きだったもの、現在好きなもの、その中間を放射線状の色帯構成上の様々な要素で補っていくという凝った作品です。
人生の明るさが表現されていますが、それとの対比で人生における辛い部分も示唆できたのはとても面白いです。
 

コンセプトをじっくりと語るケイコさん。
お話の内容にも楽しい雰囲気が満ちていました。
 

斉藤さんの作品です。
「生きる」の詩の内容に反発し、「生きるという事は死と隣り合わせである」というコンセプトです。
般若心経と、座禅を組む人物群像で構成された画面です。
しかし、画面中央部の明るさ、真ん中のスケッチブックのリングを含めたダイナミックな画面、座禅を組む人たちとは裏腹にコミカルな死者など、いろいろな工夫で画面が暗くなりすぎないように持っていっています。
お経の文字の墨の濃淡にも計画性を感じます。
 

斉藤さんの作品ディテールです。
まるで空を飛んでいるような、「明るい死者」です。
このような発想力が斉藤さんの持ち味ですね。
 

斉藤さん、本日は2作目を描かれました。
こちらは詩を肯定し、「人生の楽しみを謳歌する」のがテーマです。
ヒュッテのモチーフや絵画を参考にしましたがとても楽しそうな雰囲気になりました。
 

斉藤さんの作品も話題性があるので、ディスカッションも盛り上がりました!
2回シリーズで行った「詩の絵画化」のゼミですが、発想力の訓練にはとても役立ったのではないかと思います。
まだ続きを描いたり、新作を制作予定の方もいらっしゃいます!
さて、次回の第17回演習コースは7月6日(土)17時からの開催になります。
ご希望の方はお早めにお申し込みください!

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